新型コロナウイルス感染症の影響により、教育現場のオンライン化は一気に加速しました。これまで「オンライン指導は少し不安……」と感じていたご家庭でも、今では選択肢の一つとして当たり前になりつつあります。
私自身、この一年で多くのオンライン指導を担当してきましたが、実は「訪問指導にはない、オンラインならではの教育的メリット」があることを強く実感しています。今回は、19年の指導キャリアから見えた、オンライン指導の真価と注意点をご紹介します。
目次
オンラインで育つ「自分で考える力」と「言語化能力」
オンライン指導の最大のメリットは、生徒が自主的に思考を整理し、言葉にする機会が増えることにあります。特に数学などの理系科目でその効果は顕著です。
【なぜオンラインで「説明力」が伸びるのか?】
対面指導だと、講師が隣でサッと解き方を教えてしまいがちですが、画面越しのオンラインでは、あえて以下のような対話を重視します。
- 自分で丸付けをした後、「なぜ間違えたか説明できる?」と問いかける。
- 生徒自身が間違いのプロセスを「言語化」して講師に伝える。
この「間違いの理由を説明する」プロセスを繰り返すことで、生徒は自分の弱点を客観的に把握できるようになり、自立した学習姿勢が身につきます。
※この手法は、学習に対して真面目に取り組む意欲のある生徒さんと非常に相性が良いです。
オンライン指導で気をつけるべき「注意点」
もちろん、オンラインならではの難しさもあります。以下の点は事前に理解しておく必要があります。
- 緊張感の維持:訪問しない分、生徒さんがサボりやすくなったり、緊張感が薄れたりすることがあります。
- 様子の把握:カメラ越しでは表情や手元の動きなど、情報が一部に限定されるため、講師側の高い観察力が求められます。
- 説明スキルの重要性:身振り手振りが伝わりにくい分、講師にはより明快で論理的な言葉の指導が必要です。
【診断】訪問指導 vs オンライン指導、どちらを選ぶ?
どちらが良い・悪いではなく、ご家庭の状況や生徒さんの性格に合わせて使い分けるのが正解です。
| 向いているタイプ | オンライン指導 | 訪問指導 |
|---|---|---|
| 性格 | 真面目、またはおとなしい子(画面越しのほうが自己開示しやすい) | 誰かが見ていないとやる気が出ない子、賑やかな方が好きな子 |
| ご家庭の事情 | 感染症対策を徹底したい、人を家に招く負担を減らしたい | 直接先生に会って安心したい、対面での緊張感が欲しい |
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