「当塾特製のオリジナル教材」「独自の〇〇式勉強法」……。教育業界に溢れるこうした魅力的なフレーズを、私は少し懐疑的な目で見つめています。
長年、家庭教師や個別指導塾の現場で、学校の成績に悩む多くの生徒さんと向き合ってきたからこそ言える、「一律の指導法が抱える限界」と「これからの時代の学び」について、私なりの考えをお話しします。
目次
なぜ「みんな一緒の教材」では成績が上がらないのか
塾や学校が提供する均一化された教材やマニュアルは、一定の学力が備わっていたり、強い学習意欲がある生徒さんには効果を発揮します。しかし、現時点で勉強に苦手意識を持っている子にとっては、それがかえって重荷になるケースを私は数多く見てきました。
もちろん、教育を「ビジネス」として成立させるためには、マニュアル化や教材の共通化は避けられません。コストを抑え、効率的に利益を出すためには、仕方のない側面もあります。
しかし、「本気でその子の成績を上げよう」と考えるなら、現実はそう甘くありません。極論すれば、生徒一人ひとりに合わせた、それぞれ異なる学習方法をオーダーメイドで構築しなければ、本当の意味での成績アップは難しいのが実情です。
プロに求められるのは「1〜3ヶ月での軌道修正」
土台としての基本的な指導法はあっても良いでしょう。しかし、大切なのは「それがその子に合っていない」と気づいた時の柔軟性です。
経験豊富な指導者であれば、1〜3ヶ月もあれば「このやり方ではうまくいかない」と気づくはずです。そこでマニュアルに固執するのではなく、生徒の反応を見ながらベストな指導法を試行錯誤し続ける。その「手間」こそが、家庭教師という仕事の本質だと私は考えます。
現代はツールの宝庫。机にかじりつく必要はない
今の時代、学びの形は一つではありません。
- YouTubeなどの講義動画で理解を深める
- スマホアプリでゲーム感覚で基礎を固める
- タブレットを使って視覚的に学ぶ
学生さんへ:あなたの「オリジナル」を大切にしてほしい
私は、日本の伝統的な「机に座って黙々と取り組む勉強」が得意な方でした。しかし、大人になって思うのは、そこで培った忍耐力以上に、「情報収集能力」や「人の本質を見極める感性」こそが、本当の意味で人生を支えてくれているということです。
もし今、学校の成績が振るわずに先生や親御さんからいろいろ言われていたとしても、それが人生のすべてではないことを強く伝えたいです。一様な学習では限界がきている今の世の中だからこそ、あなただけの個性が輝く場所が必ずあります。
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